导演:木村 靖二
グローバル的規模で、社会全体を巻き込むトータルな激変は歴史的には20世紀になってはじめて出現したといえる。本書で取り上げる第一次世界大戦によって引き起こされた変動は、まさにこの意味での史上最初の大転換である。 第一次世界大戦がもたらした社会への衝撃は、各国の政治・社会の指導層にとどまらず、多くの国民や地域社会の人々に新しい世界への転換を感得させ、それに対応する目標と方法を模索させた。そのなかでは転換を阻止し、以前の世界に押し戻そうとする激しい抗議や抵抗も起こった。本書はそのような模索の先導者ともいえるロシア・アメリカ・ドイツ・中国を取り上げ、それぞれの成果や破綻に、いまだ基本的構造や性格の特性が明確になっていない「現代」を理解するための手がかりを求める。 「総論 現代への模索」では、本巻のタイトルである1919年という年がもつ意義について述べる。その...(展开全部)